DoubleVisionTokyo

100人プロジェクト

大人の林間学校@富山

ご参加いただきましたみなさまへ

2014年、夏から秋へと風が少しずつ変わった8月30日、31日。
富山での休日、いかがでしたでしょうか?

「知る、だけでは終わらない。感じて、繋がって、何かが始まる」

というコンセプトのもと、講師の方々のお話に実際の体感プログラムを交えた大人の林間学校。県外・県内の方々、違う価値観で毎日の生活を送る方々が、一緒に同じことを聞き、同じものを食べ、時間を過ごし、交流することで、知るだけでは終わらない体験をしていただきたいという願いでスタートした1泊2日のイベント。みなさんはどう感じられたでしょうか。

富山を舞台にしましたが、持ち帰っていただきたかったのは、「富山って素晴らしいな」ということではありません。もちろん、富山の良さを知るいい機会にしていただきたい、という思いはありますが、結論はそこにはありません。

富山は豊富な水によって素晴らしい文化や産業を生み出し、豊かな食とくらしが形作られていること、富山のモノづくりは世界に向けて開かれていること。里山を残し、生かすことの意義や、UターンIターンの場所としての素晴らしさ。こうした各講師のお話は、富山だけのことではなく、自分たちの次のなにかのきっかけになることなのです。

高田晃一さんから高岡のモノづくりの話を聞いて、自分の田舎の製造業のあり方について考える。大菅さんの「ぐるぐる富山」の話を聞いて、クリエイティブってなんだろう?自分の強みを仕事で生かすってどういうことだろう、という発想が生まれる。

里山を大切にしなければいけない、という河上めぐみさんの話も、みなさんに、「そうしなければいけない」と思ってもらいたいということでお願いしたわけではありません。この話を自分のビジネスに生かす方もいるでしょうし、「あ、美味しいお米を購入して送ってもらおう!」という、そんな楽しいひらめきでもいい。

ここから何かが始まる、その何かは人それぞれでいい。共通の意識がうまれるような”セミナー”にはしたくない。明るく、健やかに、富山の風を感じながら、爽やかにプログラムを楽しんでいただきたい。泣かせる仕掛けも、「わたしは何々します!」なんていう自己啓発的な感動の場面もいらない。「参加者同士の紹介をする交流プログラムはなぜなかったのか?」「それぞれの参加者の名前をネームタグで書いた方がよかったのでは?」という声もいただきましたが、こうした交流こそ、運営側で強制するものではないと考えていました。自然発生的に、意気投合された方々で関係が始まることを期待してのものです。気づきや、もう一歩知りたい、というのは、それぞれの方の意志、想いをもって。それが大人の林間学校らしさだと考えています。ご理解をいただけますと幸いです。

発想や交流がきっとたくさん生まれるであろう。その舞台として、富山は最適な場所。わたしたちにはその確信がありました。東京側からは3度、富山を訪問させていただき、大人の林間学校というフォーマットで、「知る、だけでは終わらない。感じて、繋がって、何かが始まる」をコンセプトに、このイベントを実行することに決めました。富山だからこそ、授業、アトラクション、4つのオプションコースによるフィールドワークというプログラムになりました。今後、他のエリアでイベントを実施する際に、同じ林間学校というフォーマットにはならないと思います。

富山らしさ。私たち運営スタッフの中でもそのイメージはバラバラです。みなさんもそれぞれの富山を感じられたかと思います。たくさんの素直な視点で切り取ることができる場所、感じられる場所。それが富山を選んだ理由ですが、その想いの通りになったのではないかと感じます。一つだけ、わたしたちからみなさんに押し付けがましいことを言うならば、「富山は素晴らしい場だった」ということでしょうか。

このコンセプトでやり切れたのは、素晴らしい授業をしてくださった講師のみなさま、そして富山側でわたしたちの想いに共感し、準備を進めてくれたスタッフの応援があったからこそです。そしてなによりも、最初から最後まで、「大人の」という冠にふさわしいマナーとモラル、そして素敵な笑顔で、参加者のみなさまが楽しんでくださったからこそ。大変な移動、たくさんの授業、お酒も入る、という中で、真剣にメモをとるペンを走らせ、明るく楽しく過ごしていらっしゃったみなさんのおかげで、スタッフ一同、プログラムの運営に集中することができました。改めて感謝いたします。

この大人の林間学校@富山において、富山という場所の素晴らしさを通じて、みなさまそれぞれが、日常に戻った際に、どんなことを取り入れて、どんな思い出を力や癒しに変えていかれるのか。また、その体験をもちよって、再び富山で再会したり、他のエリアで、この経験があったからこその新しい経験をしたり…そう考えるとわくわくします。いただいたご意見の中でわたしたちが変えることができることについては改善をし、それでもわたしたちが変えたくないことについてはご理解をいただきつつ、より良い形で、再びお会いできることを楽しみにしています。

富山では、北陸新幹線がつながる前に、もう一度、今の富山である間に、大人の林間学校の開催を検討していました。この度、みなさまからのリクエストを多くいただきましたので、2015年2月、今度は冬バージョンでの開催を決定しました。ぜひ楽しみにしていてください。アンケートに書ききれなかった想いなどがございましたら、ぜひFacebookページへのメッセージ、メールなどでお寄せください。正式な日程が決まりましたら、Facebookページなどでご案内します。

ますます、富山を広く深く理解しつつ、プログラムを練り込んでいきます。ご期待ください。

2014年9月

DoubleVisionTokyo
岩瀬大二
池田美樹